M2654●江戸特選和本●〈新板豊年〉農業手習教訓書[農業書]【判型】大本1冊。縦275粍。【作者】栄岳(普済禅院第五世)作・書。【年代等】天明7年6月作・刊。[米沢]普済禅院蔵板(施印)。【備考】分類「往来物」。西村明観作、文政5年刊『農家手習状』とは別内容。江戸初期から普及した『初登山手習教訓書(手習状)』を模倣して農業心得を記した往来物。「抑、大躰者合戦相似。其故左述之。夫、雖多士農工商之四民其外之道々、分而農業之道者、世界国土一切万端之可成根本…」と筆を起こし、まず田畑耕作が「国下(家)一大事」たることを述べ、続いて、武具に匹敵する農具の重要性、さらに、一年間の耕作上の注意や農民生活の心得、人倫五常の道などを説く。本文を大字・5行・無訓で記す。羽州村山郡成生(現・山形県天童市)出身の僧・栄岳が、天明飢饉に際して寺子や檀家の人々の救済のために著し、私財を投じて上梓し、施本とした点で貴重。なお、出版地の普済禅院は、現・米沢市窪田町小瀬70番地の曹洞宗持院、普済寺と推定される(『山形県立博物館ニュース』76号)。★原装・題簽やや摩滅・表紙やや痛み・本文良好。稀書(他に所蔵なし*国文学研究資料館DB)。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
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